私たちは根を食べている
身近な野菜には、根を食べている物もあります。
「根菜」と呼ばれているものがそれです。
ダイコン、ニンジン、ゴボウ。
土の中にのび、たくさんの毛(ヒゲ根)が生えている姿は、いかにも根です。
ダイコンに似た野菜に、カブもあります。
でも、カブはちょっと違います。
ダイコンとカブを比べてみましょう。
ダイコンは、ブツブツとした穴(ヒゲ根がでるところ)があります。
カブには、そのブツブツがありません。全体的にツルツルしています。
カブの食べる部分は、根ではなく茎の一部なのです。
ダイコンも、良く見ると上の方はツルツルしています。そこは、根ではなく、ダイコンの茎です。
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土の中で育つ部分を食べる野菜が「根菜」なので、実は根ではないものもたくさんあります。
ジャガイモやサトイモは、茎です。
でも、サツマイモは、根です。
タマネギやニンニクは、葉です。
ユリの根も、葉です。
こう考えてみると、本当に「根」を食べている野菜は、案外少ないようです。
難しいのがヤマイモやナガイモ。
これは、根と葉の中間部分(担根体)とのこと。つまり、根と葉のつなぎ目です。
つなぎ目なので、どちらでもない。
はっきりして欲しい気持ちもありますが、これはどうにもならないようです。